Topics トピックス

2025年2月のBon Quish LETTER

2025.03.01

 みなさまこんにちは!お魚料理のオンラインレストランBon Quish(ボンキッシュ)商品開発担当の春山です。

 1月は寒い日が続きましたね。しかも数年ぶりの大雪。私はスキーが好きで、昔は毎シーズンスキー場に行っていたので、大雪のニュースを見るとついウキウキしてしまう習性があるのですが、生活に支障あるレベルになってしまうと大変。雪深い地域の方はどうかお気を付けくださいね。

今月の新商品について

 今月の新商品の一押しは、シャウ・ウェイシェフ考案『上海式蒸しハンバーグ 讃岐さーもん重ね』。ボンキッシュ初!お魚とお肉のコラボレーションメニューが登場です!

 お魚料理のオンラインレストランなのにお肉!?と思われるかもしれません。私たちスタッフも、シャウ・ウェイシェフからメニュー提案を受けたとき、全く同じ反応でした(笑)。ただシェフから説明を受けて納得。お肉の脂はお魚特有の臭みを消す効果があるそうで、確かにシェフの試作品を食べてみたところ、讃岐さーもんの上品な旨味が引き立つ仕上がりに全員びっくり。メニュー化即決でした。
これは上海の伝統料理で、味は皮のない小籠包(つまり小籠包の具)とのこと。いわれてみれば確かに小籠包の具です。最初は何もかけずにそのままいただいた後、味変でラー油をたっぷりかけたり、白いご飯に卵黄とともに載せて月見丼にしたりと、色々なお召し上がり方を楽しめる逸品。今回頼まれなかった方は、ぜひ来月のご注文でセレクトしてくださいね。

福島県いわき市・沼之内市場へ取材に行ってきました!

 さて今月のトピックスは、在京FMラジオ局J-WAVEさんのボンキッシュ提供番組『Bon Quish Fish&TIPS』(毎週金曜日あさ7時40分頃~10分間放送)の現地取材の様子をお届けします!

 このレターが届くころにはもう放送済み(2025年1月24日(金)と31日(金)の2回)でして、事後報告になってしまい申し訳ありませんm(__)m 番組の都合上、どうしても事前告知ができずでした。実はJ-WAVEさんの企画で、半年に一度、ナビゲーターのジョン・カビラさんに漁港を現地取材していただけることになっていまして、栄えある第一回目は、福島県いわき市にある沼之内市場(漁港名は豊間漁港)にお邪魔しました。今回はその様子を特別にご紹介します(写真はホームページのアーカイブでは出せないので、この紙面でお楽しみください!)。収録日に少しだけインスタライブしたのですが、場所はここでした!

 福島県沖で獲れるお魚は『常磐もの』と言われ、上質なお魚がたくさん獲れます。ボンキッシュでは、スズキやヤリイカ、カナガシラをお出ししていますが、冬場ですと特にヒラメやアンコウが有名。ただ最近は海流の変化が原因なのか、もっと暖かい海域で獲れるはずのイセエビ(!)やトラフグ(!!)が水揚げされるなど、獲れるお魚が大きく変化していますが。。。(超余談ですが、昨年北海道・長万部漁協へお邪魔した際、大阪・泉州名物のワタリガニがたくさん底引き網にかかって困っていると聞きました。大阪から北海道まで移動するワタリガニ。。。温暖化の影響をひしひしと感じました)

 事前に現地をロケハンしたのですが、季節柄めちゃめちゃ寒く強風だったので、収録当日あまりに風が強ければ、建物の中で音撮りするしかないかとJ-WAVEさんと話をしていたのですが。。。(ラジオなので音が勝負なんです)

 当日は現地の方もびっくりのぽかぽか陽気&無風!!屋外での音撮りもばっちりな環境。同じ場所とは思えないお天気に恵まれました。しかも、当日かなりの大漁で、市場はものすごい活気で文字通り取材日和。自然の恵みに大感謝でした。

 この番組のコンセプトは『海の恵みを味わうラジオ』。海の恵みであるお魚の知識を深めていただけるように、月替わりのテーマに沿ったお魚のトリビアをご紹介後、そのお魚を使ったレシピを料理研究家やシェフが伝授する内容を毎週放送していますが、現地取材では、お魚が獲れる現場の様子を直接取材し、地元ならではの『漁師メシ』レシピをご紹介するスペシャルな内容に。

 今回は、親子三代で漁を営んでいるご家族にご協力いただき、漁師の息子さんからは福島の海での漁の様子やお魚の特徴を、お母さまからは『母ちゃんメシ』として地元でしか食べられない『あんこうのどぶ汁』を伝授いただきました。

 まずは朝8時に現地到着、8時半から市場のセリの様子を音撮り。前述したように、当日大漁だったので、市場のセリは活気に満ち溢れていました。ここの市場は、仲買人さんが希望のお魚に希望価格を書いた紙を置いていく札入れスタイル。あちらこちらでセリが成立したことを表す鐘の音が鳴り、まさに漁港の市場そのものでした。

 市場の音撮り後、10時から息子さんの取材を予定していたのですが、あまりの大漁で、息子さんがなかなか海から戻ってこれないという嬉しい悲鳴状態に!予定時間を少し過ぎたころに現れた息子さん、こんなに獲れたの久しぶりだよ~と満面の笑みでした。あまりにお魚が獲れるので、途中で漁を切り上げて戻ってきてくれたとのこと。もう感謝しきりです。

 その後疲れを全く見せずに漁業の魅力やお魚への愛情たっぷりなコメントをたくさんお話いただき、初めて漁師さんとお話したジョン・カビラさんも興味津々で大盛り上がり!とてもいい内容になりました。私たちも改めて漁師さんが獲ってくださった貴重なお魚を、もっともっとおいしくお召し上がりいただけるよう頑張ろうと気持ちを新たにしました。

 続いて地元でしか食べられない母ちゃんメシ『あんこうのどぶ汁』を、お母さまに実演付きで教えていただくことに。なんと、当日獲れたての立派なアンコウ(7キロ!!)をご用意いただけました。

 アンコウは、骨以外全て食べることができるお魚。かつては漁師さんが船の上で作って体を温めたそう。漁港にある市場は、女性がセリ用に魚を仕分けた後、皆で食べるお料理を作るのがお仕事なのですが、その定番料理の一つがどぶ汁とのことでした。

 どぶ汁って皆さまご存じですか?巷でよくあるアンコウ鍋は、だし汁にアンコウの肝を溶かしたスープでアンコウを煮るお料理。対してどぶ汁は、水を一切使わないんです!!お鍋に肝だけを入れてじっくりと炒め、火が通ったところに斜め切りした長ネギと薄めにカットした大根を入れてさらに炒めた後、アンコウの身を豪快に入れてさらに炒めること30分。アンコウからたくさん水が出てきて、少し煮立ててどぶ汁が完成。本当に一滴も水を入れない(用意もしてない(笑))のに熱々スープがいただけるというすごいお料理なのです。

 ジョン・カビラさんとともに出来立てホヤホヤのどぶ汁をいただきましたが、もう絶品!身と肝の旨味が濃縮された汁を一口飲んで全員悶絶(笑)。身はプリっプリで食べ応えがあり、骨がついている身はゼラチン質たっぷりで、思わず骨をしゃぶってしまうくらい。こんな贅沢なお料理があるんだと一同大絶賛でした。もちろんインタビューもばっちり、お母さまにどぶ汁の魅力を語っていただけました。

 ボンキッシュではシェフ監修のお料理をお出ししていますが、こういう地元ならではのソウルフードも魅力いっぱい。もしご旅行で海のそばに行く機会があれば、その地元のお料理を召し上がってみてくださいね。

来月の新作について

 最後に、来月のお料理をご紹介します。来月は新作3品に加え、季節限定メニューも3品登場します。選べるスタイルになって以来、毎月和洋中1品ずつ新作を出していますが、3カ月に一度は、季節メニューもお出ししていきます。ぜひマイページでチェックしてくださいね。

 新作は、和食・近藤シェフの『静岡県産 かつおのつみれ煮 しょっつる(塩魚汁)風味』、洋食・藤井シェフの『大分県産 津久見ブリのソテーレモン風味トマトソースリゾット』、中華・シャウ・ウェイシェフの『香港式芝海老のガーリックパン粉炒め』。季節メニューは春にピッタリなお料理が勢ぞろい、和食『福島県産やりいかの若竹煮』、洋食『香川県産 讃岐さーもんの蒸し煮と春キャベツのプレゼ』、中華『青森県産アカイカと筍の塩味炒め』です。いずれも絶品です。どうぞお楽しみに!


 それでは今月も最後までお読みいただきありがとうございました!

来月もボンキッシュレターでお目にかかることを楽しみにしています♪

商品同梱時紙面の画像データはこちら