Topics トピックス

2025年5月のBon Quish LETTER

2025.06.01

 みなさまこんにちは!お魚料理のオンラインレストランBon Quish(ボンキッシュ)商品開発担当の春山です。

 気づけばもう新緑の季節5月到来ですね。今年は気温が低かったのでここ最近としてはかなり長く桜の季節を楽しめた春になりましたが、これをお読みのころはもう瑞々しい緑が街にあふれているころでしょうか。ゴールデンウィークを満喫されている方も多いかもしれませんね。

 6月の梅雨入りまではいいお天気が続き空気もカラッとして過ごしやすい季節ですが、新生活のお疲れも出やすいころですので、お食事はボンキッシュに任せて、できるときはゆったりとお過ごしくださいね。超余談ですが、くせ毛の私は梅雨入りまでのこの季節が1年の間で一番好きです。乾燥しているので髪の毛が暴発せずセットしやすいからという、しょうもない理由なのですが(笑)。

今月の新商品について

 さて今月の新商品の一押しは、先月のボンキッシュレターでも事前にお知らせした、和食・近藤シェフ考案『静岡県産 ビンチョウマグロのカツレツ』です!! カツレツって和食??と不思議に思われる方も多いと思いますので、まずは近藤シェフの解説から。カツレツとは、肉にパン粉を付けて焼く『コートレット』というフランス料理を日本風にアレンジしたものだから、和食の建て付けとのこと。よく洋食屋さんにカツレツがありますが、洋食屋さんそのものは日本独自の食文化なので、和食だと。な、なるほど。。。確かにボンキッシュでいう洋食は、藤井シェフ考案のフレンチやイタリアンそのものなので、ボンキッシュ的にも和食の位置づけだなあと一人納得でした。

 ちなみにカツレツは、明治時代に東京・銀座の老舗洋食屋さん『煉瓦亭』が出したポークカツレツが発祥とのこと。コートレットは少量の油で揚げ焼きにするのですが、煉瓦亭式のカツレツは大量の油で揚げるディープフライ方式にしたことが大きな違い。これにより分厚い肉にもしっかりと火を通すことができる(天ぷらの方法を流用したそう)ので、これがトンカツへと発展していったそうです。さらに肉は豚肉がいいそう。なぜならば周りに脂がしっかりあることで肉汁を閉じ込めるから。これが牛肉だと周りに脂がないため固くなりやすく、カツレツには向かないそうです。イタリアンの『ミラノ風カツレツ』は牛肉ですが、確かにあれば薄切りの牛肉だ。。。
 煉瓦亭は何度か食べたことありますが、カツレツは記憶にないので今度食べに行ってみようと思います。

 さてこの歴史あるカツレツをボンキッシュ流に仕上げたのが今回の新作。豚肉の代わりに静岡県産ビンチョウマグロを使って、外はサックリ、中はジューシーで大葉の香りがアクセントのカツレツをお届けします。これ、試作会時は棒状にしたんですよ。棒状のままのカツレツをお届けし、お客さまご自身で3つくらいにカットしてお召し上がりいただく算段にしていたのですが。。。

試作時はこのように棒状のマグロに大葉と衣をまとわせました。
揚げたマグロのカツレツ
一口サイズに切れば切り口から大葉が見える予定でした
形は変わりましたが仕上りはシェフ試作品よりも美味しい出来栄えに!

 実際に製造会社(矢田健商店さま)でサンプルを作ってみたら、硬すぎる(泣)。カットすれば食べられなくもないのですが、衣はサクサクを通り越して硬すぎ、中のビンチョウマグロも歯ごたえがありすぎてとても無理。これではお客さまにお出しできないとなり、製造工場で対策を練っていただきカスタマイズしたのが今回お届けするものです。 棒状の場合は一本のビンチョウマグロの外側に大葉を巻いていましたが、矢田健商店さまが考案したのは、一口大にカットしたビンチョウマグロを2枚貼り合わせ、その中に大葉を入れて衣をつけるという技。かなりサイズが大きくなるので大丈夫かなと思ったのですが、食べてみたらびっくりする美味しさ!試作会のできたてを超えるクオリティでして、電子レンジたった2分半でこの仕上り!?と近藤シェフ含め一同びっくり、全員満点を出すメニューになりました!

 矢田健商店さまは、創業100年の 老舗総菜製造会社さま。ボンキッシュでは和食と中国料理をご担当いただいていますが、長年の歴史が物語る確かな腕が高クオリティの証。毎回素晴らしいお料理を作ってくださる、ボンキッシュの大黒柱の一つです。特に今回は矢田健商店さまの工夫により販売できることになったお料理です。ぜひお楽しみください! 

ボンキッシュ人気メニューランキング(2025年3月分)

第1位 大分県産 津久見ぶりのソテー トマトソースリゾット<洋食>☆3月新作
第2位 三陸産 さくら真鱈と白ネギの蒸し煮 柚子の香り<洋食>☆10月新作
第3位 讃岐さーもんのソテー クレープ包み<洋食>
第4位 宮城県産ホタテの香港式オレンジマヨネーズソース<中華>☆11月新作
第5位 福島県産 ヤリイカとパプリカのガーリックオイル炒め<洋食>☆11月新作

 今まで洋食と中華で二分していた傾向が続いていたのですが、3月分は洋食がほぼ独占しました!

 第1位のぶりのソテーは、藤井シェフの技が光る、文字通りレストランクオリティの逸品ですよね。トマトソースリゾットにぶりのソテーを盛り付けるなんて考えもしませんでした。ちなみにこれ、試作会時にはレモンの輪切りをぶりに載せていたのですが、サンプルを作ってみたらレモンが強すぎてしまい外して今回の形になりました。これはもうバゲットとワインとともにフレンチディナーですね。商品説明にも記載しましたが、藤井シェフ曰く南仏のロゼがベストマッチとのこと。まだお召し上がりになっていない方、ぜひお試しくださいね。

 第2位はもうボンキッシュメニュー殿堂入り確定!リニューアル以降常にトップ5にランクインしています。白ネギが入ったフレンチなんて考えもつかないですよね。

 第3位は、実は旧定期便(2024年9月まで販売していた固定メニュー8品をお届け)のメニューでして、当時人気だったので少しサイズを大きくしてリニューアル後再度販売したお料理。これは藤井シェフが所属するビストロの支店で、クレープリーが大繁盛していることをヒントに作ったお料理なのです。

 第4位と第5位はいずれも昨年11月の新作が根強くランクイン。第4位のホタテのソテーオレンジマヨネーズソース添えは、香港式の味付けが人気のポイント。彩りも鮮やかで春のお料理にもピッタリでしたね。第5位のヤリイカとパプリカのガーリックオイルソテーは、メニュー名では表現しきれない藤井シェフならではの奥深い味わいが堪能できますね。どちらのお料理も、売り切れ次第販売終了となりますので、もしまだの方、間に合えばぜひご注文ください!

三重県に出張してまいりました!

 さて、これを書いているのは4月18日、現在三重県内にいます(正確にいうと紀勢本線の待ち合わせで紀伊長島駅のベンチにいます(笑))。なぜ三重にいるかというと、3月のシェフ試作会に、三重県庁の方々がお見えになり、磯焼け(藻場=海藻の集落が食害により減少し、結果海産物も減少する事象)の原因となっている『アイゴ』という魚をご紹介いただいたことがきっかけ。アイゴの漁獲を増やして磯焼けを防止し、再度藻場を復活させることで三重近郊の海産物を守りたいとのこと。確かに大切な取り組みであるものの、なかなか出回らない魚種なので、どのような原料なのかを確認すべく、一次加工会社さま等を訪問し、ボンキッシュに活かすことができるか含め検討するため、2日間かけて伊勢~尾鷲近郊をうろうろしてきました。

 訪問の詳細は次回6月のボンキッシュレターでお伝えいたしますが、アイゴのみならず様々な魚種や事業者さまと出会うことができました。今後のボンキッシュにもいくつか登場すると思うので、どうかお楽しみに!

来月の新作について

 さて最後に来月のおすすめメニューをご紹介します。目玉はなんといっても初夏らしく『ボンキッシュのシーフードカレー』です!これは昨年夏に旧定期便で販売し大好評をいただいたメニュー。藤井シェフの技でフレンチテイストとオリエンタル風味を織り交ぜた、ボンキッシュの完全オリジナルカレーです。食欲が落ちがちな夏にピッタリ。ぜひセレクトくださいね。


 それでは今月も最後までお読みいただきありがとうございました!
 来月もボンキッシュレターでお目にかかることを楽しみにしています♪

商品同梱時紙面の画像データはこちら