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香辣(シャンラー)って何?中国料理の“味覚表現”を知って、食事をもっと楽しもう♪

中国料理は“言葉”で味わう文化
中国料理を楽しむとき、「辛い」という一言だけでは表しきれない世界があります。中国語には、辛さの種類や香り、さらには食感まで伝える独特の言葉がたくさんあるのです。
たとえば「香辣(シャンラー)」という表現は、香辛料の芳醇な香りと程よい辛みが調和した味わいを示します。こうした言葉を知っていると、料理を口にする前からイメージがふくらみ、食事の時間がさらに楽しくなります。

辛さの奥に広がる中国語の表現
四川料理といえば「麻辣(マーラー)」が有名です。これは花椒のしびれる感覚「麻」と、唐辛子の辛さ「辣」を組み合わせた表現で、しびれと辛さが同時に押し寄せる刺激を意味します。
一方、「香辣(シャンラー)」は香辛料の芳醇な香りと辛さが一体となったもので、湖南料理でよく使われます。
また「酸辣(スアンラー)」は酸味と辛みを合わせた言葉で、酸辣湯のように爽やかさと辛さを一度に楽しめる料理に使われます。言葉の違いを知っていると、料理ごとの個性がより鮮やかに感じられます。
麻辣(マーラー) | 花椒のしびれ+唐辛子の辛さ(四川) |
香辣(シャンラー) | 香辛料の芳醇な香り+辛さ(湖南) |
酸辣(スアンラー) | 酸味+辛み |
煳辣(フーラー) | 唐辛子を炒め焦がした辛さ |
糟辣(ザオラー) | 糟漬け唐辛子の辛さ |
鮮辣(シェンラー) | 生の青唐辛子を使った辛さ |
味のニュアンスまで表す中国語
中国語の食文化では、味覚を細かく表現することが大切にされています。
「鮮(シエン)」は海鮮やスープのうま味を示し、「濃(ノン)」はコクの深さを意味します。また「口感(コウガン)」という言葉は、口に入れたときの食感や全体のバランスまで含んだ感覚を表します。
日本語にも「さっぱり」「コクがある」といった便利な表現はありますが、中国語の豊富な語彙は料理の奥行きをより立体的に感じさせてくれます。
地域ごとに異なる味の言葉
中国は広大な国土を持ち、地域によって料理の特徴もさまざまです。
四川では「麻辣」が日常的に使われ、湖南では香り高い「香辣」が親しまれています。広東では淡く上品な「清淡(チンダン)」が大切にされ、北京では「濃香(ノンシャン)」と呼ばれる芳醇な香りが好まれます。
地域ごとの表現を知っていると、料理名を聞いただけでその土地の文化が浮かび上がるように感じられます。
日本との違いを楽しむ
日本語では「ピリ辛」「激辛」といった辛さの度合いを表す言葉が中心ですが、中国語では「どう辛いか」や「どのような香りなのか」まで踏み込んで表現されます。これは単なる味覚の違いだけではなく、食文化の背景を映すものでもあります。中国料理を味わうときに「これは香辣の辛さだな」と意識するだけで、日常の食卓が旅先の食体験のように豊かになります。
言葉を知ると食がもっと楽しくなる
「香辣」や「麻辣」といった表現は、単なる料理用語ではなく、食文化を理解するための手がかりでもあります。味を表す言葉を知ることで、料理がより立体的に感じられ、食べる楽しみもいっそう広がります。次に中国料理を味わうときには、ぜひその背景にある文化にも注目してみてください。
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