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ピペラードとは?|南フランス・バスク地方のやさしい野菜ソース【旅する食文化】

2025.10.11

ピペラード(piperade)とは?南フランス・バスク地方の家庭料理

「ピペラード(フランス語: piperade、スペイン語: piperrada)」という言葉は、あまり耳にしないかもしれませんが、フランスとスペインの国境にあるバスク地方の伝統的な家庭料理の一つです。

ピペラードとは、パプリカ・トマト・玉ねぎをオリーブオイルでじっくり煮込んだ温かい野菜ソースのこと。フランス語の「ピマン(piment=とうがらし)」が語源で、ほんのりスパイスの効いた、やさしい味わいが特徴です。

現地では卵やハムを合わせた軽い朝食や、魚料理・肉料理のソースとしても愛されています。

ピペラードの味と作り方の特徴|野菜の甘みと酸味のバランス

ピペラードの魅力は、なんといっても野菜そのものの旨みと甘み。パプリカの柔らかな香り、トマトの酸味、玉ねぎの甘みが溶け合い、オリーブオイルのコクが全体を包み込みます。

レシピの基本はシンプル。オリーブオイルで野菜をゆっくり炒め、トマトで軽く煮込み、塩やハーブで整えるだけ。特徴としては、バスク地方特産の「エスプレット」という唐辛子を使う点です。このエスプレットが、ピペラードに独特の風味とピリッとした辛味を与え、単なる野菜の煮込みとは一味違う仕上がりとなります。

ちなみに、ピペラードは南仏プロヴァンス地方の「ラタトゥイユ」とも似ていますが、ラタトゥイユはハーブ香る野菜の煮込み。一方でピペラードは、少し辛味と酸味を効かせた“ソース”として、魚や肉に寄り添う料理なんです。

ボンキッシュでピペラードを味わってみよう

大分県産 津久見ぶりのピペラード ビネガー風味

上品でふっくらとした食感が特徴の大分県産津久見ぶりを香ばしくソテーした、藤井シェフオリジナルのフレンチメニューをお届け。
パプリカやトマトなどを炒め煮にしたフランス・バスク地方の家庭料理「ピペラード」ソースを津久見ぶりにあわせれば、フレンチレストランさながらの一皿に。ソースに加えた白ワインビネガーの爽やかな酸味がアクセント。マリアージュはプロヴァンス産のロゼがおすすめ。お気に入りのバゲットとともにレストランクオリティをお楽しみください。

ピペラードを知ると料理がもっと楽しくなる|“知らなかった味”との出会いを

「ピペラード」という言葉を知ると、一見なじみのないメニューにも親しみがわいてきます。知ることによって、おいしさはもちろん、ヨーロッパの食文化の豊かさも感じられるのではないでしょうか。

ボンキッシュは、そんな“知らなかった味”をご家庭にお届けします。食材の魅力とともに、新しい料理との出会いをぜひ楽しんでくださいね。


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