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栄養価と脂肪・塩分・糖分のバランスを評価する|イギリスの広告規制で注目される「栄養スコアリングツール」
「栄養スコアリングツール」って何?
私たちの食べものは、単に「好き・嫌い」で選ぶだけではなく、体に入る栄養や成分のバランスを考えることが大事です。
とくに 飽和脂肪・塩分・糖分 は、摂りすぎると健康リスクにつながることが分かっています。
そこで注目されているのが、食品の良い面(栄養価)と注意が必要な面(脂・塩・糖)を 点数化 して評価する仕組みです。
高得点=比較的バランスが取れた食品、低得点=注意が必要な食品と見なされます。
この考え方こそが、イギリス政府が広告規制にも採用した 栄養スコアリングツール の基本です。
なぜイギリスでは広告規制が話題になっているの?
イギリスでは最近、子どもの健康を守るために「HFSS(高脂肪・高塩分・高糖分)食品の広告制限」 が本格的に強化されています。
具体的には
✔ テレビでの放送時間帯制限
✔ オンライン広告の制限
などが実施されていて、子どもが見やすい時間や場所での「不健康な食品広告」が規制されているんです。
この措置は 肥満や生活習慣病の増加 という背景を受けて検討・導入されており、広告だけでなく食品開発やマーケティングにも影響を与えています。

このスコアリングが日常の食選びにどう役立つ?
「栄養スコアリングツール」は、ただの規制目的だけじゃありません。実は、私たちの日々の献立や外食・買い物の場面でも、とても役に立ちます。簡単に役立つポイントをご紹介しますね。
数字で客観的に判断できる
見た目やパッとした印象だけでなく、栄養価が高いのか、脂・塩・糖が多いのかをバランスで見ることができます。
健康的な選択のヒントになる
例えば「高たんぱく&食物繊維が豊富なものはどれなのか」「糖分・塩分が控えめなものはどれなのか」というポイントが把握しやすくなります。
バランス重視で無理なく
「全部NG」ではなく、どこを注意すべきかを知ることが大切です。日々の選択の目安にすることで、健康的な暮らしにつながります。

栄養スコアリングツールは忙しい大人の食生活にも取り入れやすい
仕事や家事で忙しいと、つい惣菜や外食に頼りがちになりますよね。
でも、この評価ツールの考え方を知っていると、
「このメニューは塩分が高めだから気をつけよう」
「このおかずは栄養価がしっかりある!」
というように、ちょっとした判断基準が持てます。
完璧を目指す必要はありません。日々の暮らしで使える“簡単な健康の判断軸” として、気軽に活用してみてはいかがでしょうか。
日本でも進む「栄養スコアリング」の取り組み
栄養価と脂肪・塩分・糖分のバランスを評価するスコアリングツールは、イギリスだけの話ではありません。実は日本でも、食品や料理を客観的に評価する仕組みとして、栄養スコアリングに関する研究や取り組みが進められています。
代表的なのが、国立健康・栄養研究所を中心に開発されている「日本版栄養プロファイリングモデル」です。
このモデルでは、
・エネルギー量
・飽和脂肪酸
・糖類
・ナトリウム(塩分)
といった「摂りすぎに注意したい成分」と、
・たんぱく質
・食物繊維
・野菜・果物などの要素
を組み合わせ、食品や料理全体の栄養バランスを総合的に評価します。
特徴的なのは、日本の食文化に配慮し、加工食品だけでなく「料理単位」での評価も想定されている点です。これは、定食や家庭料理、惣菜などを選ぶ機会が多い日本人にとって、非常に現実的な考え方といえます。
「日本ではまだ制度化されていない」からこそ、知っておきたい視点
現時点で、日本ではイギリスのような広告規制や、栄養スコアの表示義務は導入されていません。
しかしその一方で、国の研究機関や食品企業が中心となり、将来的な健康政策や食品開発を見据えた基礎研究が積み重ねられています。
つまり、「今すぐ使わなければならない制度」ではないものの、これからの食の基準になっていく可能性が高い考え方だということです。知っておいて損のない情報といえますよね。
まとめ:評価のポイントと暮らしへのヒント
栄養スコアリングツールを取り巻く現状と、栄養スコアリングツールがどんなものなのかを簡単にまとめると下記のようになります。
✔ イギリスで広告規制が進んでいるのは、子どもの健康対策が背景
✔ 栄養価と脂・塩・糖のバランスを点数化する仕組みが広がっている
✔ 日本では広告規制や栄養スコアの表示義務は導入されていないが、研究は積み重ねられている
栄養スコアリングツールは、健康を縛るルールではなく、より心地よく食べるための“ものさし”のひとつ。日本でも静かに広がりつつあるこの考え方を、無理のないかたちで日々の選択に取り入れていきたいですね。
一次情報リンク
英国におけるHFSS食品の広告規制の概要(政府公式ガイドライン・広告制限)
https://www.gov.uk/government/collections/less-healthy-food-or-drink-advertising-and-promotions-restrictions
栄養プロファイルモデルの概要(スコアリングの考え方)
https://www.fdf.org.uk/fdf/resources/toolkits/diet-and-health/hfss-toolkit/
最新ニュース:イギリスでTV・オンライン広告の規制が施行(2026年1月5日)
https://www.theguardian.com/world/2026/jan/06/monday-briefing-will-a-ban-on-advertising-junk-food-help-to-tackle-obesity-in-the-uk
国立健康・栄養研究所|日本版栄養プロファイリングモデル
https://www.nibn.go.jp/eiken/npmj/
日本版栄養プロファイリングモデルの詳細説明
https://www.nibn.go.jp/eiken/npmj/model-details/
厚生労働科学研究(加工食品の栄養評価モデル研究)
https://mhlw-grants.niph.go.jp/
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