Topics トピックス

2025年7月のBon Quish LETTER

2025.08.01

 みなさまこんにちは!お魚料理のオンラインレストランBon Quish(ボンキッシュ)商品開発担当の春山です。

 もう7月、夏が始まりますね!不思議なもので夏がくるとなぜかウキウキします。バケーションと言えば夏!ですし、お洋服も身軽になって、何か軽やかな感じがしますよね。これを書いているのは6月13日、大阪へ向かう新幹線にいるのですが、車窓から見える水田はどこも瑞々しくて、夏の準備をしているように感じます。

今月の新商品について

 さて今月もまずはイチオシ新商品のご紹介から。今月は、中国料理シャウ・ウェイシェフの逸品『静岡県産 ビンチョウマグロのカシューナッツ炒め』です!誰しも1度は食べたことがあるであろう鶏肉のカシューナッツ炒めを、ボンキッシュらしく、お魚で作っていただいたのがこのお料理です。

 新商品開発時は、必ずシェフが実際にキッチンで調理し、その味を確かめた上で工場でのサンプル製造へ進むのですが、シャウ・ウェイシェフが作ったお料理を見て、まず鶏肉が入っているのかと一瞬誤解しました。そして口に入れると、鶏肉とそん色ない味わいと歯ごたえで、しかし鶏肉より少し軽い仕上がりなので、お箸が止まらずあっという間に食べきってしまう逸品です。過去の試作会で、藤井シェフが調理していたビンチョウマグロを見て、カシューナッツ炒めができるはずと思いついたそうで、シャウシェフ自身も、実は鶏肉以外で作ったのは初めてだそうです。

 某お正月番組のように、目隠しして一口食べただけでは、本当に鶏肉と勘違いしてしまいそうなこのお料理、まだの方は是非来月セレクトしてくださいね♪

ラジオ番組『Bon Quish FISH & TIPS』の取材の様子をご紹介!

 さて今月のトピックスは、5月~6月にかけて2回放送した、J-WAVEで提供中のラジオ番組『Bon Quish FISH & TIPS』の取材の様子をご紹介します!
 番組ナビゲーターのジョン・カビラさんが、半年に1度のペースで、日本各地の漁港を訪れ、その土地で獲れるお魚の特徴や漁師メシを紹介しているこの番組。前回の福島県・沼ノ内漁港(いわき市)に続いて2回目の今回は、青森県下北郡東通村にある尻労(しつかり)漁港までワープ!ここは下北半島のほぼ先端に位置しており、親潮が渦を巻くエリアなので、とてもおいしいお魚がたくさん獲れるエリアなのです。

 まず尻労漁港の特徴から。『しつかり』って読めないですよね?私も最初に漁港名を見たときに、どうやって読めばいいのかわからなかったのですが、この地はかなり古く、明治時代から栄えた漁港だそうで、名前の由来はアイヌ語で『北限の地』という意味だそう。アイヌ語が語源だからなかなか聞きなれない読み方だったんだと納得です。

 こちらの漁港は、本マグロが有名。『尻労のマグロ』というだけで、豊洲では高値が付くほど、極上のマグロが水揚げされるのです。マグロに続いて絶品なのはイカ・ウニ・そしてヒラメ!近年イカは激減してしまっていますが、ヒラメは大きく肉厚なこれまた極上なヒラメが獲れるとのこと。どんなお魚に出会えるんだろうとワクワクしながら、現地へ向かいました。

 取材日は5月20日(火)、早朝8時に尻労漁港を訪問。この日は直前まで大雨が降っていたのですが、さすが晴れ男カビラさんが登場タイミングで、雨がピタッと止んでいました。

直前まで雨が降っていましたが、朝日がさすほどに!

 まず初めに、漁師の林さまを取材。ちょうど漁が終わった船から大量のヤリイカが陸揚げされるタイミングで、当日は最近にしては珍しくヤリイカ豊漁!目の前で船のいけすからコンテナに移し替える様子を見て、カビラさん大興奮!陸揚げの音とともに臨場感たっぷりの音源が撮れました。

 以前このボンキッシュレターで、山の恵みが海の養分になって魚を育てる、という話を書いたと思うのですが、林さん曰く、尻労漁港では、年に一度6月頃に近隣の山に植樹祭を開催し、地元の方々総出で木を植える取り組みを継続しているそう。将来も豊富な漁場であるように、海を育てる気持ちで植樹祭をしているそうです。素晴らしいですね。

 続いて地元ならではの『漁師メシ』を、同じく尻労漁協の向井さまにご紹介いただきました。なんとおうちでお鍋を仕込んで持ってきてくださいました!
 今回の漁師メシは、『道具鍋』。初めて聞いた時、道具、が聞き取れなくて、何度も聞き返してしまったのですが、『道具』とは、水ダコの内臓を表すそう。内臓は様々な働きをするという理由から、地元では内臓のことを『道具』というそうです。なるほどー!

とにかく、大きい(驚)

 そして向井さまに作っていただいた道具鍋は、みそ味。といっても、水ダコからしっかりと旨味と塩分が出るため、薄めのみそ味でした。ぶつ切りにした水ダコと、ニンジンや白菜などのお野菜と煮込んだこの道具鍋。海辺で早速いただくカビラさん、『ん~~~うまいっ!!』と大絶賛!私もいただきましたが、水ダコが新鮮すぎて、内臓の臭みは一切なく、海風で冷えた体をあっという間に温めてくれる素晴らしいお料理でした。日本酒が、欲しかった(笑)

もう写真からも美味しさが伝わります

 ちなみに、取材外だったので放送は控えたのですが、尻労漁協の皆様が、前日に取れた極上の本マグロ、ヒラメ、そして当日朝水揚げホヤホヤのヤリイカのお刺身を、刺し盛にして持ってきてくださいました!!!まさかあの憧れの本マグロにヒラメを頂けるとは。。。
 私も遠慮なく(笑)いただきましたが、尻労の本マグロは、酸味と甘みとふんわり感が絶妙のバランス。赤身はこのバランスを堪能するのですが、中トロ、大トロと進むにつれ、お醤油をはじくほどの脂のりの良さで、これこそ日本酒か白いご飯が欲しくなりました。
 ヒラメは、一口食べたときに『昆布締め??』と聞いてしまったほど、昆布の香りがするんです。聞いたところ、天然の昆布を餌にしているので、自然の昆布締めのような状態になるとのこと。肉質も身厚でふんわりしていて、あのヒラメを食べたら、他では食べられない。。。
 そしてヤリイカもさすが水揚げしたてな新鮮そのものだったので、甘みと歯ごたえのバランスがたまらない逸品でした!もう至れり尽くせりな極上の取材、ありがとうございました!!
 もし近くのお魚屋さんや、お寿司屋さんで『尻労』の文字を見つけたら、ぜひお手に取ってくださいね。なかなか首都圏には出回らないので、見つけたときがチャンスです!

役得ごめんなさい!ほんっとに絶品でした

Bon Quish FISH & TIPS

放送時間:毎週金曜日7時45分~55分(JK RADIO TOKYO UNITED内コーナー/J-WAVE 81.3FM)
ナビゲーター:ジョン・カビラ

 月替わりのテーマに沿って、ナビゲーターのジョン・カビラさんがお魚トリビアを紹介するほか、料理研究家やシェフがオリジナルレシピをお届け!ボンキッシュらしく、日本のお魚の魅力を再発見し、海の恵みを味わうラジオです。放送エリアの方はもちろんのこと、エリア外の方もradiko(ラジコ)のエリアフリー機能でぜひご視聴ください!

続いて毎月恒例、復活!ボンキッシュ人気メニューランキング(2025年5月分)をお届けします!

ボンキッシュ人気メニューランキング(2025年5月分)

第1位 福島県産 スズキのアクアパッツァ<洋食>☆5月新作
第2位 長崎県産 真鯛のロースト クリームソース 山椒添え<洋食>☆復刻版
第3位 静岡県産 びんちょうまぐろのカツレツ<和食>☆5月新作
第4位 大分県津久見市産 ぶりの照り焼き<和食>
第5位 ボンキッシュの海鮮八宝菜<中華>

 5月は洋食がワンツートップ!久々のトップに藤井シェフ大喜びです!第1位を取ったのは、藤井シェフが大のお気に入りの福島県産スズキを、ドライトマトとオリーブで丁寧に煮込んで仕上げた逸品。淡白なのに肉厚で弾力があるので、食べ応えがあり、アクアパッツアのスープとの組み合わせも最高ですよね。
 第2位は、選べるサブスクになる前の定期便時代の人気メニュー復刻版。当時も大人気だったのですが、やはり今回もたくさんお召し上がりいただけたようでうれしいです。フレンチのクリームソースに山椒を入れる技が驚きですよね。真鯛の旨味をうまく引き出す絶妙の一品となりました。
 そして第3位に入った、近藤シェフオリジナルびんちょうまぐろのカツレツ、たくさんのお買い求めありがとうございます!ボンキッシュレターでも以前取り上げましたが、近藤シェフの試作品よりも、製造工場で作った本番商品のほうがおいしく仕上がったという幻のようなメニュー。まだの方はぜひお試しくださいね。ちなみに付属のタルタルソースのみならず、粗塩をつけて食べるのもおすすめです!

来月の新作について

 最後に来月のイチオシメニューをご紹介。来月は中国料理シャウ・ウェイシェフの逸品『静岡県産 ビンチョウマグロの台湾唐揚げ 油淋ソース』です!2か月連続でシャウ・ウェイ先生が、ビンチョウマグロを絶品の本格中国料理に仕立てます。これも本来は鶏肉なんですが、シェフ特製の油淋ソースがもうたまりません。ぜひお楽しみに!


 それでは今月も最後までお読みいただきありがとうございました!
 来月もボンキッシュレターでお目にかかることを楽しみにしています♪