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メヒカリの下処理・さばき方完全ガイド|家庭でできる最小ステップで、極上に仕上げよう!
メヒカリは深海魚のため、身がとても柔らかいのが特徴。そのぶん、難しい技術は不要で、扱いがとてもラクなんです。
ここでは「唐揚げにするだけ」「素揚げするだけ」でも失敗しないよう、最小限で済む下処理を中心に紹介します。ぜひ参考になさってください!

まずは“鮮度の良いメヒカリ”を選ぶポイント
メヒカリは鮮度が命!選ぶときは、この3つを見るだけでOKです。
- 目が澄んでいて青く光ること(白濁しているものはNG)
- 腹が裂けていない
- 全体にツヤがある
深海魚ゆえに鮮度落ちが早いので、産地近くの市場で入手するのがおすすめです。
基本の下処理:家庭ならこの2ステップで十分!
(1)軽く水洗い
表面のぬめりを落とす程度でOKです。ウロコは非常に細かく、指でこすれば落ちてしまうので、包丁を使う必要はありません。
(2)エラ・内臓を取る(お好みで)
唐揚げや天ぷらの場合は、実は お腹を開かなくてもそのまま丸ごと揚げられる のがメヒカリのいいところです。
ただ、
- 内臓の苦みを避けたい
- 塩焼きにしたい
という場合は以下の方法で簡単に取れます。
手順(とても簡単です♪)
- エラぶたを指で開く
- 親指でエラをつまむ
- そのまま内臓ごと“スッ”と引き抜く
メヒカリの内臓は外しやすいので、包丁なしでも大丈夫。
三枚おろしもできる? → できるけど無理にやらなくてOK
メヒカリは身がやわらかいので、三枚おろしにしようとすると逆に身が崩れやすいんです。刺身や酢じめにする場合だけ、次のように「簡易おろし」にすれば十分です。
◆ 簡易おろしの方法
- 頭を落とす
- 中骨に沿って包丁をスッと入れる
- 尾の方へ引いて身を外す
骨も細いので、多少身が残っても食べるときに気にならないかと思います。
調理前のひと工夫:味つけの“入り方”が変わる!
◎ 唐揚げにするなら…
- 水気をしっかり拭く
- 塩をまぶして5〜10分おくと、余分な水分が抜けてカラッと揚がる
メヒカリは“脂のりがよい魚”なので、粉が少量でもしっとり仕上がるのがポイントです。
◎ 焼きものにするなら…
- 皮側に浅く斜めの切り込み
- 霜降り(熱湯をかける下処理)をしておくと、臭みが抜けて身が締まる
よくある疑問をまとめてみました!
Q:ウロコはどうするの?
A:指でなぞるだけで落ちます。包丁いらず!
Q:内臓は必ず取ったほうがいい?
A:唐揚げならそのままOK。苦みを避けたいなら取ると安心です。
Q:骨は気になる?
A:ほぼ気にならない細骨だけ。丸ごと揚げる場合は“食べられる”と思って大丈夫です。
まとめ:メヒカリは“扱いやすい深海魚”!
◆技術いらずで下処理ができる
◆丸ごと料理できる
◆失敗しにくく、初心者にも優しい
◆唐揚げ・天ぷらが抜群においしい
小魚ってハードルが高いと思われがちですが、メヒカリはむしろ“家庭でいちばん扱いやすい魚”の一つと言えます。もしスーパーや鮮魚店で見かけたときにはぜひお試しください!
参考文献
・藤原昌高(2010)『からだにおいしい 魚の便利帳』高橋書店
・西潟正人(2020)『改訂新版 日本産 魚料理大全』緑書房
・島津修(2018)『いちばんくわしい 魚のおろし方と料理』成美堂出版
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