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2023年4月のBon Quish通信

こんにちは。おさかな料理の定期便Bon Quish商品開発担当の春山です。今月もBon Quishをご購入いただき、誠にありがとうございます!
先月から始まったこの定期会員様向けお便りですが、タイトルをつけて『Bon Quish通信』としてお届けすることにしました。今後ともよろしくお願いいたします。(タイトルがなくて驚かれた方もいたかと思い。。。失礼しました)
今月のハイライト
さて今月のハイライトは、事前のお知らせ通り、明石鯛です!明石タコは以前和食メニューでお出ししたのですが、鯛は初お目見え。明石鯛は、わざわざ地名が入っていることからもわかる通り、明石だからこそのおいしさがある貴重な鯛なのです。
明石鯛は、魚種としては「真鯛」。北海道から南の広い地域で水揚げされますが、中でも明石に水揚げされた真鯛がブランド鯛として有名です。明石鯛は明石海峡大橋の下に広がる播磨灘が漁場。ここは春になるとくぎ煮で有名なイカナゴの大産卵場となるのですが、このイカナゴを目指してエビやカニが集まり、そのエビ・カニが大好きな明石鯛が集まることが理由。「エビで鯛を釣る」という例えそのままの漁場なのです。春にとれる明石鯛は、きれいなピンク色の「桜鯛」として、お祝いの席にも登場しますね。エビやカニをたくさん食べた明石鯛は、播磨灘の激しい海流にもまれ、更においしくなるそうです。
そして漁場のみならず、明石のすごいところは、明石の漁港市場(明石浦漁協)のセリ。通常のセリは、締めたあとの魚がセリにかけられますが、なんと明石浦漁協では、水揚げ後24時間、市場内の大きな水槽に海水とエアーを流して活かしておき、活きたままの魚がセリにかけられるのです!昨年夏に実際の市場を見学させていただきましたが、本当に活きたままの魚が順々にセリにかけられていて、これがおいしさの秘訣なんだと感動しました。活きたままなので、市場特有の魚のにおいが一切しないのも驚き。さらにセリ後、一つ一つ丁寧に締めるため(明石締めという手法だそうです)どの魚もとてもおいしく、明石というブランドがつく理由が本当によくわかりました。
ただ、最近の環境変化(水温上昇)や、市街地の排水設備の向上により、海中の栄養素が逆に減ってしまい、今、明石の海でとれる魚が減ってきています。明石浦漁協の組合長さん曰く、南の島のような青い海では魚は獲れず、ブルーグリーンくらいの色が魚にはベストだそう。環境保全のための技術の進化が、逆に魚を住みにくくしてしまっていることに、人間と自然の共存の難しさを感じました。(もちろん赤潮が出るレベルはNGです!)
今回フレンチでお届けする明石鯛。なかなかご自宅で買うことは少ないかと思いますので、ぜひこの機会に美味しくお召し上がりいただけると嬉しいです。
さて来月のBon Quishは、明石鯛の中華メニューのほか、ブリを使った大分の郷土料理をお出しする予定です。こちらもお楽しみに!
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